皆さんはブログやホームページに画像を載せたい時、どのようにして用意しますか?
例えばGoogleで検索すると、さまざまな画像が簡単に見つかりますが、気に入った画像があったからといって、そのまま使用することはできません。
では、どのような画像なら使用してもよいのでしょうか。
今回は自分自身の確認の意味も含めて、Webサイトで使用できる画像・できない画像のお話をしたいと思います。
使用できる画像
自分に著作権がある画像
■ 自分で撮影した写真、自分で作成した画像自分で撮影した(作成した)画像は、本人に著作権があるため使用することができます。
ただし、その被写体には注意が必要です。
人物が写っている場合は、相手に画像の使用許可を取った方がよいでしょう。
また、スナップ写真に他人が写りこむなど、相手に連絡の取りようがない場合は、個人が特定できないよう加工するなどの配慮しましょう。
また人物でなく物体の場合でも、それがWeb上で公開してよいものかどうかの確認が必要です。
画像の所有者や管理者が使用を認めている画像
■ 画像素材サイト(無料)一言で「無料」といっても、使用可能範囲や使用する際の対応方法はサイトごとに異なるため、使用する前に規約をよく確認しましょう。
《使用可能範囲の一例》
・個人利用・商用利用OK。管理者への連絡やクレジットの記載の必要もなし
・個人利用のみOK。商用利用する場合は、管理者に許可を得る必要がある
・個人・商用問わず、使用する際はクレジットと配布元のURLを記載する必要がある
など。
「以前はクレジットも事前連絡も不要だった」というサイトでも、規約が変わって使用不可になっていたり、有料になっている場合がありますので、使用するたびに規約をよく確認する必要があります。
《無料画像素材サイトの一例》
足成
写真AC
ぱくたそ(PAKUTASO)
上記は、あくまで2014年8月27日現在のものです。
利用する前に、規約をよくご確認ください。
■ 画像素材サイト(有料)
有料の場合も規約をよく確認し、問題がなければ使用することができます。
販売商品に使用するなど、利用目的によっては追加のライセンス料が必要になる場合があるので、注意しましょう。
《有料写真素材サイトの一例》
アマナイメージズ
アフロ
PIXTA
フォトライブラリー
また、有料サイトの写真には以下のような違いがある場合があります。
ライツマネージド(RM)
画像の使用履歴が管理されているため、同業種の会社との画像のバッティングを避けたり、画像の独占使用が可能になる。
その画像を使用する媒体、業種、期間などにより料金が決定し、申請した範囲以外で使用することはできない。
ロイヤリティフリー(RF) 原則として画像を使用する際のライセンス料が必要ないため、一度画像を購入すれば何度でも、また複数の媒体でも使用できる。
画像の使用が管理されているだけあって、ライツマネージドの方が、ロイヤリティフリーのものより写真のクオリティも金額も高い場合が多いように感じます。その画像を使用する媒体、業種、期間などにより料金が決定し、申請した範囲以外で使用することはできない。
ロイヤリティフリー(RF) 原則として画像を使用する際のライセンス料が必要ないため、一度画像を購入すれば何度でも、また複数の媒体でも使用できる。
本当にあったヒヤリとする話・1
Webサイトに載せる画像の話ではありませんが…
昔勤めていた会社でパンフレットのデザインをした際に、背景として選んだ空の画像がライツマネージドのものでした。そして、そのままデザインが決定。
1年の使用期間で、何てことはない空の画像が3万円くらいしました……。
そのパンフレットで画像を独占使用する意味はまったくないし、ただの背景素材にしてはえらく高くついたなあと、かなり後になって気付きました。
使用期間がはっきり決まった媒体だったのは幸いで(ライツマネージドの場合、申請した期間しか画像を使用することができません)画像の実費をクライアントに請求する形だったにもかかわらず、当時は社内の人間からもクライアントからも何も言われませんでしたが、自分の無知とコスト意識のなさを深く反省しました。
以上のことに加えて、配布されている画像を使用する際は、更に「被写体の使用許諾」を確認しなくてはいけません。Webサイトに載せる画像の話ではありませんが…
昔勤めていた会社でパンフレットのデザインをした際に、背景として選んだ空の画像がライツマネージドのものでした。そして、そのままデザインが決定。
1年の使用期間で、何てことはない空の画像が3万円くらいしました……。
そのパンフレットで画像を独占使用する意味はまったくないし、ただの背景素材にしてはえらく高くついたなあと、かなり後になって気付きました。
使用期間がはっきり決まった媒体だったのは幸いで(ライツマネージドの場合、申請した期間しか画像を使用することができません)画像の実費をクライアントに請求する形だったにもかかわらず、当時は社内の人間からもクライアントからも何も言われませんでしたが、自分の無知とコスト意識のなさを深く反省しました。
大抵の画像素材サイトで、画像ごとに以下のような内容が明示してあります。
モデルリリース取得済み
顔がはっきり写っていて個人を特定できる写真で、被写体となっている人物に「画像素材として販売・使用してもよい」という同意を書面で得られている画像。
「取得済み」となっていない画像では人物の許可を得られていないため、顔を判別できないようにトリミングして使ったり、個人が特定できないよう加工するよう推奨するなど、利用者側の判断に任されている場合が多い。
プロパティリリース取得済み 建物や商品、ロゴなどについて、その所有者から「画像素材として販売・使用してもよい」という同意を書面で得られている画像。
「取得済み」となっていない画像の場合は、利用者側の判断に任されている、または利用者自身で許可を得るよう推奨されている場合が多い。
■ 他人のWebサイトに掲載されている画像
「取得済み」となっていない画像では人物の許可を得られていないため、顔を判別できないようにトリミングして使ったり、個人が特定できないよう加工するよう推奨するなど、利用者側の判断に任されている場合が多い。
プロパティリリース取得済み 建物や商品、ロゴなどについて、その所有者から「画像素材として販売・使用してもよい」という同意を書面で得られている画像。
「取得済み」となっていない画像の場合は、利用者側の判断に任されている、または利用者自身で許可を得るよう推奨されている場合が多い。
他人のブログやWebサイトに載っている画像を使いたい場合、無断で使うことはできませんが、そのサイトの管理者や撮影者、画像の作成者などに連絡をして使用許可を得るという方法もあります。
連絡を取る際は、相手の迷惑にならないよう十分注意しましょう。
使用できない画像
他人のWebサイトやブログに掲載されている写真
前章内『他人のWebサイトに掲載されている画像』のとおり、他人のWebサイトに載っている写真を無断で使用してはいけません。もし使いたい場合は、個別に使用許可を取る必要があります。
有料写真素材サイトのサンプル
有料写真素材サイトで購入前に掲載されている画像は、あくまでサンプルです。無料で使用することはできません。画像上にウォーターマーク(著作権保護のための文字やロゴの透かし模様)が入っている場合が多いですが、もちろんPhotoshopなどで消して使用してもいけません。
このページの一番上の画像にかかっている「RISEWILL」の文字がウォーターマークです。
この記事のために自分で撮った写真にウォーターマークを付けたデザインにしましたが、実際にはこのような使い方はNG!となります。
有料写真素材サイトのカンプデータ
カンプデータとは、多くの有料写真素材サイトでデザインを作成・検討するために配布されている画像です。そのため、実際にWebサイトを公開する際には、画像を正式に購入する必要があります。
実際に購入する画像よりもサイズが小さかったり、画質を下げられている場合が多いです。
本当にあったヒヤリとする話・2
これはたしか自分の話ではなかったと思うのですが……
昔勤めていた会社でパンフレットのデザインをした際に、有料素材サイトの写真のカンプデータを使用していました。
その後デザインが確定したにもかかわらず本画像に差し替えるのを忘れていて、印刷直前までカンプデータのままだったことがありました。
画像が小さかったりするとカンプデータでも結構きれいに見えるので、気付きにくいんですよね〜。という言い訳は置いておいて、画像やデータの管理は漏れなくやらないといけません、というお話でした。
これはたしか自分の話ではなかったと思うのですが……
昔勤めていた会社でパンフレットのデザインをした際に、有料素材サイトの写真のカンプデータを使用していました。
その後デザインが確定したにもかかわらず本画像に差し替えるのを忘れていて、印刷直前までカンプデータのままだったことがありました。
画像が小さかったりするとカンプデータでも結構きれいに見えるので、気付きにくいんですよね〜。という言い訳は置いておいて、画像やデータの管理は漏れなくやらないといけません、というお話でした。
まとめ
この記事では「規約をよく読みましょう」「使用してよいか確認しましょう」などの文章が何度も登場したかと思いますが、基本的にWeb上で何かを発信する=全世界に発信することになりますので、他人の権利を侵害していないかどうか、十分すぎるほどの注意が必要です。画像の使用の可否は著作権と肖像権、果ては表現の自由が複雑に絡んでいたり、ケースバイケースであったりすることもあるため、使用してよいかどうか判断がつかない場合は使わない、または所有者に確認するなど、徹底しましょう。
というわけで、私自身、今後もよく勉強して正しい画像の使い方をしていきたいと思います。