最近、ちょこちょことOracle Live SQLを使って何が出来るのかを実験しています。SelectやUpdateと言ったDML文だけでなく、Create TableやDrop TableなどのDDL文も使うことが出来るので、お手軽にOracleを使うことができます。
今回は、Oracle Live SQLに備わっている「SQL文を保存する機能」について、その使い方をご紹介したいと思います。
1. 実行したSQL文を保存できる
Oracle Live SQLでは、実行した SQL文の履歴を閲覧 したり、実行した SQL文を保存 することが可能です。1.1.実行したSQL文の履歴を見る
実際に、テーブル作成~レコードの登録・更新を実施してみましょう。
--テーブル作成
CREATE TABLE HOGE
(
HOGE_CODE CHAR(4) NOT NULL
, HOGE_NAME VARCHAR2(20)
, HOGE_VALUE NUMBER
, HOGE_MEMO VARCHAR2(100)
)
;
--データ登録
INSERT INTO HOGE (
HOGE_CODE
,HOGE_NAME
,HOGE_VALUE
,HOGE_MEMO
) VALUES (
'0001'
,'田中太郎'
,32
,'田中太郎さんは今夜、月の見える丘に行く予定です。'
)
;
INSERT INTO HOGE (
HOGE_CODE
,HOGE_NAME
,HOGE_VALUE
,HOGE_MEMO
) VALUES (
'0002'
,'鈴木一郎'
,45
,'鈴木一郎さんはアメリカで偉業を成し遂げました。'
)
;
--データ更新
UPDATE HOGE
SET
HOGE_NAME = '佐藤次郎'
WHERE
HOGE_CODE = '0001'
;
テーブル作成![画像1](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5.png)
![画像2](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/cbf5b9f60da99bf791c0aa12a770f429.png)
![画像3](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/5e4896966c9944fcf00890f4502605bf.png)
![画像4](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/1efad1b5aa917a846fa5b3fc11367269.png)
![画像5](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/7d6fddc4d5f4457e598413974089fe73.png)
![画像6](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/7adfed136bf50c6b1f5c23f5919c3a0a.png)
1.2. 実行したSQL文を保存する
My Sessionのページの右上に「Save」というボタンがありますので、クリックすると、「Save Session」というポップアップ画面が出てきます。![画像7](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/b12c8b7e401505670006e9aa6ee0e2d0.png)
![画像8](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/695e432aa0b80e914efae12cd0be2a70.png)
「Save Session」画面では実行したSQL文の保存の設定を行います。保存は自分のOracleアカウントに紐づいてOracle Live SQL上に保存されます。保存の際の必須項目は「Script Name」「Visibility」「Description」の3つです。
Script Name | 保存するスクリプト名 |
---|---|
Visibility | スクリプトの公開範囲 ・Pirave:自分だけ ・Unlisted:共有しているユーザー ・Public:全員に公開 |
Description | 説明文 |
今回は例として、以下のように保存してみます。
![画像9](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/184e1fbbe38c6fb97ef918a7cd7090a8.png)
![画像10](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/6d58f877a83b152a3c3b13756107b189.png)
2.保存したSQL文を実行する
2.1.SQL文が保存出来ているか確認する
先ほど保存したSQLがちゃんと保存出来ているか確認しましょう。一度サインアウトして、再度サインインして、サイドバーの「My Script」をクリックします。![画像11](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/150959d4ab52349cdf0bcb83e72c980e.png)
![画像12](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/f470ecac932000fe5a8dfd123084d891.png)
![画像13](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/cb79e4279c41f852ca70d64e3b88ed04.png)
![画像14](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/c1afbf4162ab12ae0b90d81b40760587.png)
![画像15](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/2d2a7c4e661bd24089796172dcaa48fd.png)
2.2.保存したSQL文を実行する
保存したSQL文を実行してみましょう。スクリプトのページの「Run Script」をクリックします。![画像16](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/9f9973d041118c94c9574c3408f5de11.png)
![画像17](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/63fc1d2c7057b98132e093c3b87e1a93.png)
「SQL Workseeht」をクリックして、データを確認してみましょう。
![画像18](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/b9f0aa522cdc1bd2ef38c531a04d62b6.png)
SELECT * FROM HOGE;
![画像19](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/e1421195c3a6118b5e4396eb2b9fafd2.png)
![画像20](https://dxo.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/02/ecf97e7b3380813773f43974af597ba4.png)
まとめ
今回は、Oracle Live SQLで実行したSQLの履歴を確認したり、実行したSQL文を保存する方法について紹介しました。Oracle Live SQL上で実行したSQL文を保存しておけば、再度サインインした際に、前回のSQL文を再利用することが出来ます。この機能を使えば、Oracle Live SQLを使っていろいろなことを試すことが出来ますし、一度作ったデータベース環境をもう一度作成したい!なんてときにも、すぐに作ることができますね。
ただし、重要なSQL文はローカルPCや外部ストレージなどに保存することも忘れずに。
皆さんにも、Oracle Live SQLの便利な機能を是非試してみていただきたいです!