私の主な業務はSES営業が中心ではありますが、ここのところ大学訪問や各種セミナーなどに足を運ぶ機会も増え、学生や他業界の方との出会いが多々増えてきました。
何の営業をされているのですか?
外回りとか多いのですか?
といった質問を受けたりするのですが、IT業界に関わりのない方にはイメージがなかなかつきにくい業態なのかもしれません。
「SES(システムエンジニアリングサービス)」は一般的にあまり知られていないこともあり、ハテナ(?)が頭に浮かぶ方も多くいらっしゃいます。
そこでこの機会にSESの概要や業務形態についてご説明したいと思います。
SES(システムエンジニアリングサービス)とは
SESとは「システムエンジニアリングサービス」の略で、お客様のシステム開発に関する課題(成果物)に対して、労働力や技術力(ITエンジニア)を調達し、提供することで問題解決の支援をする業態のことを言います。また、ソフトウェアやシステムの開発・運用等における委託契約の一種(委任・準委任契約等)で対象物の完成等を目的とせず、特定の業務への労働提供を行います。
作業形態としては、エンジニアが現場に常駐することが主となります。
お客様の社内常駐となるか、案件を請負っているSIer社内での常駐になるかは、案件によってさまざまです。
エンジニアが常駐するまで
案件とエンジニアのマッチングを行い、就業先を紹介するまでの流れについて簡単にご紹介します。1.エンジニアを募集する会社が各取引先へ募集の概要(案件紹介)を伝える (業界内ではパートナー企業もしくは協力会社とも言う)
※案件内容はお客様先によって多岐にわたり、業務はシステム開発、運用保守、プロジェクト管理、コンサルティング、サーバ/ネットワーク構築、デザイン制作やマークアップ開発、ヘルプデスクなどと数多く、求められる環境によって要求されるスキルも変わってきます。
例)システム開発案件の場合
案件(1):XXXシステムの開発<求めるスキル>
Javaのシステム開発経験
<時期>
4月~
案件(2):YYYシステムの構築および保守<求めるスキル>
VB.Netのシステム開発経験
基本設計経験
<時期>
即日~
2.営業担当者が案件内容に見合うエンジニアを探す エンジニアに作業先の場所や概要、期間などを伝えます。(事前に正確な情報量が多くそろっているとスムーズなマッチングができます)
3.双方の需要がマッチすれば、一度顔合わせの機会を設ける 事前に聞いていた詳細と相違がないか、また事前情報が少なければ、打ち合わせの際にたいていは質問することができます。
仕事を依頼する側も事前に聞いていたスキルや経験値などを掘り下げて技術者に確認します。
4.エンジニアを募集する依頼元の会社がジャッジを行う エンジニアを募集する会社が提案のあった方に仕事をお任せしたいかどうかジャッジし、合否を連絡します。
採用となった際は、仕事を受ける側の了承を得て契約手続きに入ります。
※ちなみに採用連絡後、仕事を受ける側が必ずしも了承するとは限りません。
事前に聞いていた作業内容と相違があったり、作業環境、繁忙状況など仕事を受ける側にとっても紹介を受けた作業を遂行するか否かは判断することができます。
5.クライアント先で作業を行う 諸々の手続きが完了後、契約開始日よりエンジニアは就業先に常駐し、業務を担います。エンジニアの就業先が決まった後も営業担当はエンジニアが円滑に業務にあたれるよう適宜サポートしていくことになります。
今後の当社SES事業について
現在当社では一人常駐を可能とするため、派遣契約での業務支援を一部で行っております。しかし、2018年9月29日の特定派遣廃止に伴い、今後派遣事業は撤廃する方向となりました。よって一般労働派遣の許可申請は行わず、この9月をもって派遣事業は廃止いたします。
※派遣契約以外の業務委託(請負)契約のみとする方針
当社のSES事業は、当社社員を含めたチーム体制を主軸に常駐支援を行い、プロジェクト貢献、顧客貢献することを目的としているからです。
当社はお客様のビジネス成功のために、技術的スキルの向上は常に心掛けていきつつ、今後も人々のワークスタイルを変革させるITソリューションをご提供してまいります。