Webディレクターの仕事内容について徹底解剖しました!

こんにちは。初夏の暑さに早くもバテ気味のマミーです。

今年もあっという間に折り返し地点、残り半年となりましたね。
当社のクリエイティブ事業は事業開始から丸10年が経ちました。数年前に比べるとWebサイト関連のお仕事は格段に増え、ありがたいことに日々のお問い合わせやご相談いただける機会も年々増えております。

Webサイトの制作において、Webディレクターはお客様のご相談や課題に寄り添い、制作の監督としての役割を担います。
華やかな立場に見える反面、納期遵守やコスト意識は必要不可欠です。
また、制作側とクライアントの間に立って円滑にプロジェクトを進行させていくことが求められるため、あらゆる場面で細やかに調整をしていかなければなりません。
そんなWebディレクターの仕事内容はどういったものなのか、今回は深く掘り下げていきたいと思います。

Webディレクターの役割

Webディレクターの役割画像 Webディレクターの仕事は「Webディレクション」、すなわちWebサイトを制作するにあたって、Webデザイナー、プログラマ、コーダー、ライター、SEO担当者など、さまざまな専門性を持つクリエイター達を統括し、そのサイトに求められる目的を達成することです。
チームのメンバーを率いる「指揮者」のような役割、Webサイトが完成するまでの一連のプロジェクトリーダーとも言えます。
また、サイト制作の管理責任者として、制作スケジュールの設定や予算、進行、品質などの管理を行いますが、クライアントとの折衝他、サイトの企画・立案まで、作業内容は多岐にわたります。

Webディレクターの仕事内容

ディレクターの仕事内容画像 ディレクターというポジションは、伝え方ひとつで誤解を招いたり、メンバーのモチベーション低下を引き起こしかねません。そのため、普段から制作チームとの信頼関係が大切です。
また、ニーズやトレンドが目まぐるしく変わる業界でもあるため、最新情報への関心が高く、常にインプットを欠かさない情報収集力も必要になります。

企画・提案・見積

クライアントからの要望は抽象的なオーダーが多く、Webディレクターはヒアリングを通して、これらを具体化しなければなりません。
的外れな提案にならないようWebサイト公開の目的をクライアントと具体的に共有し、目的に合った企画や提案を考えていきます。
そのためには企画を自分独りで考えるのではなく、クライアントとはもちろんのこと、制作メンバーのアイデアや意見を取り入れ、効果的な企画提案を行うことが大切です。

要件定義

要件定義は、Webサイトの目的や内容の整理を行います。要件定義書としてきちんと書面に残すことで、各種検討段階における方向性の揺れやブレを防ぎます。

<要件定義書の一例>
・Webサイト構築の背景
・Webサイト構築の目的、目標
・Webサイト構築のコンセプト
・サイト構造設計
・サイトデザイン
・公開予定日

サイト設計

サイトの全体的な要件が決まった後は、サイトの設計図を書いていきます。これらのサイトの骨組みはワイヤーフレームと呼ばれます。
Webサイトの全体的な構造を設計すると同時に、Webサイトのデザインなども考えます。

サイトマップ Webサイトの階層構造を示したもの。
Webサイトに訪れるユーザーの属性や目的を明らかにした上で、導線を考え、情報を適切にカテゴライズし、階層化することが重要です。

ワイヤーフレーム 掲載すべき情報を整理し、優先度と目的を考えてページレイアウトを決めていきます。
ワイヤーフレームはWebサイトの起点となるトップページから作成します。

プロジェクト管理

実際のプロジェクトがスタートすると、Webディレクターの最重要業務はプロジェクト管理です。制作スタッフをアサインし、必要な業務を洗い出し、プロジェクトを計画通り進行させます。当然スケジュールだけでなく、コスト管理もWebディレクターの重要な仕事です。
予め定めた工数ベースを元に予定と実績に差異がないか確認しながら進めていきます。
最も大雑把に行うことが許されない仕事の一つです。

スケジュール管理 Webサイト制作には、必ず期限が設定されます。新規サイトでもリニューアルサイトでも期限内に成果物を納品しなければなりません。
納品日が遅れれば、公開日を遅らせることになりかねず、スケジュールは細かい工程に区切って調整・管理することが重要です。
また、予期せぬ何らかの問題等が発生して、納品日や公開日に変更が出る場合もWebディレクターが調整のための折衝を行うこともあります。

品質管理 各工程ごとに優秀なスタッフを集めてサイト制作をスタートしてもクライアントのニーズを満たす品質のサイトに仕上がるとは限りません。
Webディレクターがクリエイターの指揮者として常に品質をチェックしつつ、必要に応じてさらなるクオリティ向上のためのアイディアや検証、テストなどの指示出しを行うこともあります。

コスト管理 どの工程にどれだけの予算を充てるかを考えたり、経費などを細かく調整してプロジェクトで利益が出るように管理を行います。
また、追加費用が必要な場合にはクライアントとの交渉を行うのもWebディレクターの仕事です。

公開・納品

予定の日時に公開するため、抜かりない準備ができているか、念には念を入れて確認します。公開当日はサイトが公開されたこと、内容に問題がないかをチェックしてクライアントに報告します。

更新・管理

Webサイトは、制作のみ依頼されることもあれば、コンテンツの更新や保守・運用作業まで依頼される場合もあります。
Webサイトは公開すれば終わりではなく、公開してからの運用が本当のスタートです。
サイト運用はサスティナビリティー(持続可能性)について考慮し、常にユーザーの利便性を向上させ、コンテンツを最新の情報に保つための提案を行っていきます。
サイト更新や管理の方法をクライアントに提案したり、状況報告をすることもWebディレクターの役目です。

Webマーケティング

多くのクライアントは、集客や認知度向上などのマーケティングを目的にWebサイトを公開しています。
このため、WebディレクターがSEO対策やリスティング広告の提案を行う機会も増えています。
Webマーケティングの知識は、Webディレクターの存在感を高める武器にもなります。LPO(ランディングページ最適化)、EFO(エントリーフォーム最適化)など、Webサイトの改善に関することであれば、ひと通りの知識を持つように心がけることも重要になってきます。

まとめ

まとめ画像 Webディレクターが活躍できる場所は制作会社や企業広報部、メーカーの販促部などとても幅広く、会社の規模や特徴によって仕事内容はさまざまです。
とはいってもWebディレクターが担う業務内容はとても多く、ときにクライアントと制作チームの狭間でプレッシャーに感じることもあるでしょう。
ただし、仕事量が豊富な分、Webサイトが完成したときの達成感は大きいものです。
失敗を恐れず、日々成長の気持ちを忘れずにWebディレクターとしてスキルアップしていきたいですね。

今回は自戒の意味もこめて、ディレクター業務についてまとめてみました。
次回はタイプ別でのWebディレクター業務や有能なディレクターの特徴などもご紹介できればと思います。
DXO株式会社

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