突然ですが、みなさんはプレゼンなどの機会はありますか?
社会人になると様々なシーンで人前に立って話す機会が多くなります。
4月から5ヶ月という月日が経過し、新入社員として入社された方もようやく環境に慣れ、リラックスして過ごせるようになっている頃でしょうか。
今までは先輩社員のお話を聞いていることの方が多かったけど、徐々に意見を求められたり、先輩の話し方を聞いていて自分の話し方に自信が持てなかったり……。
私も前職ではコミュニケーションをとりながら仕事をすることが主でした。
しかし、販売業だったためどちらかというと距離感を感じさせないフランクな話し方が中心だったので、ライズウィルに入社してから社内での会話に少し引け目を感じていました。
圧倒的に違いを感じたのが、使用するワードです。
先輩方は私が普段使用しない用語を使っており、論理的で知的な印象を持ちました。
今回は入社して間もない新入社員の方や、説得力のある話し方を身に付けたい方に「相手に自分の気持ちを上手に伝える方法」のひとつとして重要な『語彙力』についてお伝えしたいと思います。
語彙力とは
語彙力の語彙とはどういう意味か調べると、語彙(ごい)とは、ある特定の範囲(例えば、一つの文学作品や、一個人の発言記録など)において使われる単語の総体(「彙」は「集まり」の意味)。とあります。参考サイト:Wikipedia
…少し理解しにくい方は英語に直すと分かりやすいかもしれません。
「語彙」を英語に直すと vocabulary(ボキャブラリー)=用語数 だそうです。こちらの方がすっと頭の中に入ってきますよね。
さて、語彙=用語数とお伝えしましたが、語彙にはさらに2種類の意味があることを皆さんはご存知でしたか?
語彙には理解語彙と使用語彙、これら2種類が存在し、簡単に説明すると以下のとおりです。
*理解語彙 聞いたり、読んだりした際に理解できる語
*使用語彙 話したり、書いたりする際に使用できる語
例えば「ねこ」という単語は、にゃんこ、にゃんにゃん、キャット、野良猫、飼い猫 など様々な単語で表されます。
私たちがその語を聞いたり読んだりしたときにその意味を理解しているもの、これが理解語彙です。
では次の文をご覧ください。
「あなたの飼っている野良猫とってもかわいい!」
この文では、文脈と“野良猫”の単語が合っていません。つまり、単語を知っていても実際に話をする際には、その内容に合った適切な語を選択できないと意味が通じなくなってしまいます。
このように意味を正しく理解し、使用できる語のことを使用語彙と言います。
よく小さな子供が聞いたことのある言葉を使って話そうとする時に使い方を間違えてしまうことも使用語彙として身についていない例です。
以上のことから、「語彙力を身につける」ということは、理解語彙を沢山頭の中にインプットし、使用語彙として正しくアウトプットすることその両方が必要だと考えることが出来ます。
語彙力を身につけることによる効果
語彙力を身につけることによって次の効果が期待されます。・ 言いまわしに多くのレパートリーが増える
・ 単語の意味を知ることにより知識の幅が増える
・ 会話が上手になる
・ 気持ちが伝わる
・ 理解力が上がる …etc
知っている言葉が増え、会話にも自然と自信がつくようになると、人前で堂々と自分の意見を伝えることができるようになります。
また、語彙力があることで、周りから教養のある知的な印象に映り、説得力につながるので営業職の方やプレゼンを行う機会のある方には強みになります。
ビジネスシーンで活用できる言葉
次にビジネスシーンで使える言葉を探してみました。*なるほど →おっしゃる通りです
*考える →論拠を提示する「判断する」
→アイディアを出すとき「知恵を絞る」
→未来の話に対して「想定する」「見込む」
*頑張る →出来る限りの事をする「最善をつくす」
→他人のために尽くす「尽力する」
→全力を尽くす意志が伝わる「全身全霊をささげる」
*すごい →能力や技術が他より優れる「優れた」「抜群」
→比較できないほど優れる「無類」
→成長や変化がすごい「目覚ましい」
*本当に →心の奥から「深く」
→愛情、好意「厚く」
→嘘偽りのない「誠に」「心底」
このようなワードは読書や映画観賞、そして相手(人)との会話などから吸収する事が出来ます。
「語彙力」とは同じ言葉のようで微妙に違うニュアンスを伝えるために様々な単語を使い分ける事が出来る力を指し、それはもしかすると日本人の繊細な心配りが生みだした能力かもしれません。
皆さんも是非、語彙力を鍛えて上手に相手に気持ちを伝えてみませんか?